AI(人工知能)という言葉を聞いて、「これは仕事がラクになるぞ!」と喜ぶ人もいれば、「もしかして、私の仕事がなくなるかも…」と心配する人もいるでしょう。実際、AIは人間が苦手な計算や単純作業を瞬時に終わらせ、さらには人間がしょっちゅうやらかすミスまでゼロにしてしまう優秀なパートナーになりつつあります。
でも、ここで問題がひとつ。日本の会社、とくに大企業は、簡単には従業員をリストラできない文化があります。いわゆる「黒字リストラ」は世間体が悪く、「そんなことする会社なの?」とSNSで炎上しかねません。だからAIが仕事を片付けてくれても、従業員は辞めさせられず、そのまま会社に残り続けることになります。
すると、どうなるでしょう?会社はAIのおかげで利益が増えるけれど、社員たちは週に1回くらいAIが働いた成果を確認するだけで済みます。なんて素敵な世界でしょう!週休6日で今まで通りの給料がもらえる…これこそ究極の「企業内ベーシックインカム」です。「今日もAIくん、よく頑張ったなぁ」と言ってのんびりカフェで過ごす日々がやってくるかもしれません。
ところが世の中そんなに甘くはありません。この夢のような話が実現するのは大企業だけです。残念ながら、中小企業はAIを導入したくてもお金や人材が足りず、なかなか導入できません。その間にAIを上手に使う新興企業が激安価格でサービスを提供し始めたらどうでしょうか。例えば、300万円で映像制作を受注していた会社がある日突然、AIを駆使した新しい会社から「同じクオリティで30万円、しかも3倍速で仕上げますよ」と言われたら、大企業は迷わず後者を選ぶでしょう。結果、中小企業は価格競争に巻き込まれ、苦境に立たされます。
さらに困ったことに、新興企業はAIのおかげでほとんど人を雇いません。つまり、新しい会社が増えても雇用はあまり増えず、給料もそんなに高くありません。AIの恩恵はごく一部の人に集中し、その他大勢は仕事を失ったり、低賃金で苦労したりする状況が広がります。
このまま放置するとどうなるか?お金持ちはもっとお金持ちになり、普通の人はどんどん生活が苦しくなります。そんな未来はイヤですよね。そこで登場するのが「AI税」(ロボット税)というアイデアです。
簡単に言えば、AIやロボットに仕事をさせて利益をあげる企業に課税をするという仕組みです。その税収を使って、AIに職を奪われた人々を再教育したり、全国民にベーシックインカムのような形で分配したりするのです。AIで得た利益を社会全体に広げて、みんなで豊かになる仕組みですね。
もちろん、これに反対する人もいます。「AI税なんて導入したら、企業が海外に逃げちゃうよ!」という意見です。しかし、このままでは日本社会全体が不安定になり、AIの恩恵どころではなくなってしまいます。
だからこそ、日本にはAI税が必要なのです。AIを「悪者」にするのではなく、AIと人間が上手に付き合っていくためのルール作りをする必要があります。AIのおかげで週休6日を楽しむ未来はとても魅力的ですが、それを本当に実現するためには、みんなでAI時代の新しい税金のあり方を考える必要があるのです。
さあ、AIと人間の新しい時代、あなたならどうしますか?AI税があれば安心してAIくんと仲良くやっていけそうな気がしませんか?

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